~ 本場のティータイムを、岡崎で ~
イベント開催報告
◆2024.12.13 Keswick旅行会
 〈旅行好きな方、大集合〈国内旅行篇〉〉
第3回の旅行会で、今回は国内旅行をテーマに開催しました。前回もご参加いただいた方とともに、店主、副店長と合わせて3名でじっくりと語り合いました。今回は、最初から画像やアルバムを全員で見ながらお話をするスタイルとなりました。
【それぞれの旅のお話】
●まずは以前にもご参加いただいた英語教師のUさんから、京都旅行についてお話し頂きました。「今年3回、京都に行っているんです。暑い時期にも行きました。嵯峨野のトロッコ列車に初めて乗りましたが、すごく良かったです。天気が良くて竹林のあたりもきれいでした。順番がまちまちですが、祇園の町がコロナ以降、すごく変わったらしくて、お茶漬け屋さんが多かったのが外国人向けにみんな焼肉屋さんになってました。同行の京都に詳しい友人も驚いていました。そんな中で京都らしい食事を探すのが大変で、ふっと入った店が友人いわく『京都のおばんざいの味』だったとのこと。四条の鴨川のあたりに内装が青い不思議なカフェもあり、一人で行くには最高の怪しい店でした。かなり昔からある店らしく、また行きたくなりました。
 夕方の鴨川には川床のお店が並んでいて、きれいですね。洋風のカフェも素敵でした。『一銭洋食』という有名なお店で、キャベツと小麦粉で作った軽いお好み焼きみたいなものを食べました。冷やし飴を初めて飲んだら、甘くて美味しかったです。祇園では、観光用ではない本物の舞妓さんを一度だけ見ました。タクシーに居合わせたのですが、写真は撮れませんでした。
 大通りを一本入ると、本当に京都らしい風景が見られます。建仁寺でライトアップをしていて、祇園の花街を歩きました。すごい人の数で、当日券より予約の列のほうが長いくらいでした。プロジェクションマッピングや音楽は、『仏像のそばでこんなことしてバチが当たらないの?』というくらい派手ですごかったです。昼間に行くのとはまた全然違いますね」
店長のあでりー「私も二年くらい前の秋に行きました。建仁寺には、細川元首相の襖絵があるんですよね」
Uさん「面白い襖絵がたくさんありますね。京都では、この月は建仁寺、翌月は平安神宮とか二条城、のように順番でライトアップをしています。スケジュールをチェックして順番に行くと面白いです」
あでりー「京都は意外と保守的というより、『やってみなはれ文化』というのがあって、伊藤若冲などが受け入れられたのもそうした文化のおかげだという説があります。どんどん新しいことをやる人が多いですね」
Uさん「初めて大原の三千院にも行きました。有名なかわいいお地蔵さんがたくさんあり、コケも青々としていてきれいでした。紅葉の時期もいいですけど、人がすごいでしょうね。近くにある野菜で有名なレストランに行ったら、ゆず味噌のドレッシングがすごく美味しかったです。
 宝泉院では、拝観料に抹茶も含まれていて、水琴窟があったりしてきれいなんですが、とにかく天井がすごいんです。伏見城の戦いの時の床板が京都のいろんな場所の天井に使われていて、そのうちの一つがここなんです。血の手形や顔の跡なども見えました。ここは癒やしのお庭と呼ばれているんですが、ぜんぜん癒やされません。夏に行ったのに寒かったです(笑)」
あでりー「ここで出している抹茶は、西尾市の葵製茶さんのものなんです」
Uさん「貴船神社にも行きました。ここも怖いところだそうですが」(丑の刻参りで有名なようです)
 大阪では、梅田スカイビルの空中庭園に行きました。近代的な作りで、とてもきれいでした」
あでりー「親子で画家の絹谷幸二さんの美術館がありますね」
Uさん「同級生と金沢にも行きました。お寿司を食べたら、のどぐろが美味しかったです。21世紀美術館では、流木をテーマにした展示がありました。スイミング・プールという、水槽を下から見るところもありました。でも、下から水面を眺めていると、酔いますね。10分しかいられないんですが、十分でした。ひがし茶屋街では、食べるところが少なくて、カフェっぽいところがたくさんありました」
あでりー「おみやげ屋さんとかアンティークショップも多いですね」
Uさん「兼六園がライトアップされていて、昼と夜の比較ができました。お城までは行かなくて、石垣だけ外から見ました」
あでりー「金沢には私達も数年前に行きました。鴨居玲さんという画家の展覧会があると聞いて、急遽一泊で行きました。ライトアップされた金沢城を見たり、おいしいおでんを食べたりして、よかったです」
Uさん「それから、旅行ではないんですが、夏には高校野球の応援の吹奏楽団で、甲子園に行きました。三塁側のアルプススタンドで、普通の観客は入れないところなので、貴重な経験でした。試合はほとんど見えなくて、とにかく暑かったです」
●次に、あでりーから。「私からは、トラブルも学んだことも多かった旅のお話です。25年前に大学を卒業して、友達とアメリカにNBAを見に行く予定だったのが、友達が車を買ってお金がなくなったとのことで、急遽、車での国内貧乏旅行になりました。食事は外食ではなく、スーパーの見切り品で済ませました。泊まるのも基本は車内泊で、高速道路で目指すサービスエリアの一つ前から乗って、そこで泊まったあとに次のインターで降りる、という感じでした。一泊目は鈴鹿だったのですが、一区間しか乗ってないのに滞在時間が長くなります。ETCがない時代、料金を払う時に不審がられたのですが、料金所のスタッフから、『これからは、一泊したって言えばいいよ』と教えてもらい、それからは毎回、『一泊しました』と伝えるようになりました。
 広島からしまなみ海道を通って四国に渡りました。香川と徳島の県境にあるみかど温泉というところが道の駅になっていて、安く泊まれるのでそこを目指していました。スマホもカーナビもないので、1999年の3月だったのですが、4月発行の地図を買ってそれを見て向かいました。一本道なので問題なく到着したのですが、入ると工事をしている人がたくさんいて、間違えたのかと思い、さらに先へ進みました。そしたら徳島の町なかまで行っていまい、これは違うと思って引き返したんですが、やはり見当たらない。しかたなく公衆電話から宿に電話をしたのですが、つながりません。不安になりながら、もう一度徳島の町なかから電話をしたら、今度は繋がりました。たまたまなんですけど、さっきの公衆電話が故障してたみたいなんですね。聞けば、その道の駅は4月に移転オープンする予定で、3月はまだ前の場所にあるとのことでした。地図は4月発行分だから、新しいほうしか載ってなかったんですね。その後、電話で場所を教えてもらって、ようやくたどり着くことができました。みかど温泉はけっこういい部屋で、料理も豪華でした」
Uさん「今の時代じゃ考えられないですね。調べたら出てきますから」
あでりー「正直、キツネに化かされたと思いました(笑)。国内旅行というと、いちばんに思い出すのがこの旅でした」
●副店長の春名から。「僕からは、二回行った宿がすごく良かった話をします。長野にあるファミリーロッジ宮本屋というところで、松原湖のほとりにあります。夏に行った時に一泊して、その後、冬に二泊しました。夏は小淵沢からスタートしました」
あでりー「私の紅茶の先生が小淵沢に別荘を持っていて、8月だけティーハウスを出すんですが、その先生に教えてもらったイタリアンに行ったら、すごく美味しかったです」
春名「そこから北東に向かい、清里にある『萌木の村』を訪れました。きれいな施設を巡り、カフェでお茶をしました。次にヤツレンという牛乳のメーカーに向かいます。ふだんからそこの牛乳を愛飲していて、ぜひ本店で飲もうと思い行ってみると、目当ての牛乳が置いてなくてがっかりしました。
 奥村土牛の美術館を訪れたあと、ファミリーロッジ宮本屋に着きました。ここは家族経営で、ご飯がすごく美味しんです。とくに、輪切りにした鯉の煮付けが本当に美味しくて感動しました。他にも地元のいろんな旬の食材を使って、うまく料理してくれるんです。山菜採りとかきのこ狩りなどの企画も充実しています。翌朝は湖の周辺を歩きました。夏だけど涼しくて気持ちよくて、カッコーがきれいな声で鳴いてました。帰り道では、牧場でアイスクリームを食べました。背景の山がきれいなんですが、冬はこれが雪山になってまたきれいなんです。
 その後、昇仙峡という奇岩の景色が有名なところに行くと、車から見える景色がきれいでした。ロープウェイで山の頂上まで登ると、頂上で出した手紙が1年後に届く「約束の手紙」というシステムがあって、やってみたら確かに1年後に届きました。二泊目は甲府市内の石和温泉に泊まりました。翌日はコーヒーをテイクアウトして、景色のいいところで昼食を食べました。以上が一回目です。
 二回目は2月で、最初に蕎麦屋に行ったんですが、三種盛りを頼んだら、一種類が一人前くらいの量が出てきて、おなか一杯になりました。上田市では、戦没者の絵を展示してある「無言館」に行き、夕方にファミリーロッジ宮本屋に入りました。前回の食事が多すぎたから、少なめでお願いしました。前回同様、満足のいく食事で、たくさん食べたあとに、イモを使ったデザートをいただいて、それも美味しかったです。
 翌日の早朝、ワカサギ釣り体験をしました。宿で用具を貸してもらい、まずは凍った湖面に大きなドリルで穴を開けます。そこに小さなテントを張り、穴に糸を垂らします。釣れたら宿で料理してくれるので、一時間ほど粘ったんですが、二人とも一匹もかかりませんでした。それでも貴重な体験ができて、とてもおもしろかったです。2月末で、湖の場所によっては氷が融けかけていて、体験のできるぎりぎり最後の時期でした。
 その後、周辺をめぐるツアーにも参加しました。凍った滝や白樺林を見に行き、沢では原生のクレソン採りを体験しました。野生のクレソンは、水辺にコケみたいに生えているんです。
 昼食は、テレビで見た厚切りトンカツの店に行き、おなか一杯になりました。それでも宿の夕食が17時くらいだったので、まだおなかがすいてなかったのですが、名物の鯉の煮付けはやはり美味しかったです。
 翌日の朝は、前回と同様に湖周辺を歩きましたが、夏と違って凍った湖面がまたきれいでした。帰り道で、夏にも訪れた牧場を訪れ、夏には売っていなかったジョッキ入りの牛乳を豪快に飲みました。これがあでりーの念願だったんです。背景の山が雪山になっていて、素晴らしい景色でした」
Uさんからは、小豆島と四国、さらに富山のお話もお伺いしました。「小豆島では、エンジェルロードという潮が引いた時だけ渡れる道に行きました。NHKのドラマで見て、行こうと思ったんです。それから四国に渡り、大塚美術館に行きました」
春名「我々も、10月に行ってきました。すごく良かったです」
Uさん「中でガイドさんのお話を聞くと、見る目が変わりますね。システィーナ礼拝堂は、私は本物にも行ったんですが、ぜんぜん記憶になくて(笑)。もったいないことをしました」
あでりー「私達も行きましたが、現地だと人の頭を見るようなもんですからね」
Uさん「泊まったところが大塚美術館から近くて、景色もきれいでした。鳴門大橋の下では、うず潮が見られました
 富山は、行った時がすごい雪で、大変でした。五箇山豆腐というすごく固い豆腐を食べました。そばと一緒に出てくるんですけど、固くて量もすごくて、食べきれませんでした」
【まとめ】
初めての国内旅行篇でしたが、国内だと共通する話題も多く、話がどんどん広がっていきました。行きたいと思いながら行けていない場所への思いを募らせたり、やっぱり海外も行きたいと思いを新たにしたり、様々に盛り上がることができました。